【症例報告】身体の緊張が股関節の痛みに影響?

股関節の痛みは関節や筋肉だけではない?

今回ご紹介するのは、走ると股関節とお尻の痛みが出てくる症例です

 

一般的に何か動作をして症状が出てくる場合、筋肉や関節の問題を考えて施術をしていきます

 

ところが中には、筋肉や関節の施術だけでは良くならないこともあります

そうした場合、一体どんな状態が考えられるのでしょうか?

 

ポイントは症状がある部分だけでなく、身体全体がどんな状態になっているかをチェックすることです

 

 

よつ葉カイロプラクティックではこういった場合、どのように考えて施術していくのか?

実際の症例をご紹介しますので、あなたの参考にしてくださいね。

問診

40代 女性 デスクワーク

 

主訴:右股関節痛とお尻の痛み

 

  • 1年ほど前からある
  • ランニングなどの走るスポーツをすると感じる
  • 歩いていると感じない
  • 押すと痛みがあるほか、朝起きるときにある
  • 以前はすぐ収まっていたが、今回はなかなか収まらない

 

その他に肩こり

ジムで週に3回ほどトレーニングやヨガをしていた
→最近は週1になっている

フルマラソンには年2回ほど参加している

ストレスが多い

 

〈既往歴〉

特になし

 

〈病歴〉

特になし

 

検査

股関節の状態

・梨状筋の緊張と圧痛

・右股関節の可動域↓

・大腰筋と腸骨筋

・大腿筋膜張筋の筋力テストで痛み

・中殿筋の筋力低下はない

 

その他の状態

・体全体の緊張が強い(力が抜けない)

・腰椎の可動制限

・右足関節の可動制限

・左足関節がゆるい

・頸部筋の緊張

・腹斜筋群の緊張

 

経過と内容

初回施術

梨状筋と腰椎の可動制限による痛みと考えて施術

特に梨状筋の緊張が強いが、全体的に体の力が抜けない

施術後は股関節の痛みが軽減

左右足関節の硬さの違いから足のエクササイズを伝えて終了

2回目以降の経過

2回目来院時、痛みそのものはあまり変わらない

場所を確認すると、おしりの全体的な痛みがより部分的になり明確になった

継続して施術

 

3回目は大きな変化なし

 

4回目、変化がない状態が続くため話を詳しく聞く
すると、ストレスが多い(特に仕事)

→体全体の緊張もあるので、セルフケアとして深呼吸を伝える

 

5回目、ジムで走ってもそれほど痛みが気にならなかった

その後は、痛みもそれほど気にならず安定した状態に

 

コメント

今回のケースでは、ストレスによって体の緊張が強くなっていることが大きく影響していました

 

痛みは、筋肉や関節など身体的な負荷によって起きるだけでありません

精神的なストレスも影響することがとても多いです

 

ストレスが大きくかかると・・・

 

→ 体の緊張が強くなる

→ 交感神経の働きも強くなる

→ 痛みを感じやすくなる

 

なので、部分的な施術に加えて全体的な状態を調整することも必要です

今回は深呼吸をセルフケアでしてもらい身体全体の緊張を和らげました

 

痛みがあるとどうしても痛みのある場所だけの問題と考えてしまいます

しかし、身体を全体的に見ていくとまた違った面が見えてきます

痛い場所は他の調子が悪くなった場所をかばっているだけなことも多いです

 

よつ葉カイロプラクティックでは、部分的な視点で状態をみるとともに、より広い視点や別の視点からも状態を見ています

痛みのあるところだけの施術で良くならない場合はご相談ください

 

 

 

よつ葉カイロプラクティック