膝の痛みと関節内のでっぱりは関係ある?
今回ご紹介するのは、趣味でランニングをされている方の膝の痛みです
ランナーの方で膝の痛みというと、通称ランナーズニーと言われる腸脛靭帯の炎症による痛みが有名です
この症例でも、腸脛靭帯の痛みが膝の周りにありました
しかし、病院ではランナーズニーとは言われておらず、レントゲンで関節内にでっぱりがあることが指摘されていました
関節の変形による痛みなのか?
それとも、ランナーズニーと呼ばれる状態なのか?
もしくは全く別のところが関係しているか?
なかなか判断がむずかしいですよね
よつ葉カイロプラクティックではこういった場合、どのように考えて施術していくのか?
実際の症例をご紹介しますので、あなたの参考にしてくださいね。
問診
50代 男性 デスクワーク
主訴:左膝関節と右ふくらはぎの痛み
- 2~3ヶ月前から痛みを感じる
- 今まではランニングをして痛みを感じることがなかった
- 10~15キロを超えると痛みがでる
- 左膝のレントゲンでは、関節にでっぱりがあると言われた
- ランニングは2~3年前から始めて、今は月に約100キロ走る
- 日常生活は問題なくできる
ふくらはぎも10キロくらい走ると痛みが出る
その他に階段を降りるときに痛いことがある
マラソン大会に出ることがある(ハーフ、フル、ウルトラマラソン)
ランニングの他に週末はサイクリングすることもある
Q.状態が改善したら何をしたいですか?
走ると痛みが出るので、痛みなく思い切り運動がしたい
〈既往歴〉
特になし
〈病歴〉
数年前に胆嚢ポリープ → 摘出
検査
膝の状態
・膝の可動域問題なし
・左大腿筋膜張筋と腸脛靭帯に圧痛
・左大腿筋膜張筋 筋力 (↓)
・左ハムストリングス筋力問題なし
・右ハムストリングス筋力 (↓)
・右ハムストリングス圧痛
その他の状態
・下腿三頭筋
・ヒラメ筋筋力問題なし
・右腓腹筋筋力 (↓)
・脊柱の固さ
・頸部から腰部の起立筋緊張 (↑)
・腹斜筋緊張
経過と内容
初回施術
大腿筋膜張筋の筋力低下により左膝の痛みが出ていると考え施術
反対のふくらはぎやももの裏の筋力も低下しており、膝だけでなく下半身全体の不安定性があると判断
背骨の固さも著しいため、背骨とふくらはぎの調整も同時にをおこなった
施術後は筋力低下もなくなり、ふくらはぎの圧痛がなくなった
膝の痛みは実際に走ってもらい状態を確認することにして初回は終了
2回目以降の経過
2回目(4日後)来院時、忙して走れなかったので膝はよくわからないとのこと
ふくらはぎは階段を降りるとき結構楽になっている
検査をすると、大腿筋膜張筋に筋力低下
ふくらはぎの腓腹筋の筋力は改善
3回目、転んでしまったため状態がよくわからない
4回目、膝は走っても痛みもなく問題がない
ふくらはぎの痛みがあまり変わらない
大腿筋膜張筋の筋力は改善している
5回目、25キロほど走ったが、膝もふくらはぎも問題なかった
筋力低下もなく良好な状態
その後も継続的な施術を行い、マラソンを楽しまれています
コメント
レントゲンで膝の関節に出っ張りがあると指摘されていることから、関節が変形している可能性がある症例です
実際のレントゲンをみていないのでわかりませんが、施術の経過から考えると出っ張りと痛みは関係が低そうです
検査の状態から考えると、
筋肉がうまく働かない状態が左右の足にある
↓
下半身全体の安定性が低い
↓
膝やふくらはぎに痛みが出ていた
と考えられます
病院では画像を撮って異常があるかをみますが、個々の筋肉の働きまでは確認しません
筋肉は、それぞれ検査をすることでしっかり働いているかを判断できます
特にスポーツでは、反復動作を行うためも同じ場所を何度も使うため偏りが出やすいです
使えている筋肉と使えていない筋肉を正確に把握することが改善具合に関係してきます
思い切りやりたいことがあるけれど、痛みがあってできない・・・
そんなお悩みをお持ちでしたらよつ葉カイロプラクティックにご相談ください
お電話ありがとうございます、
よつ葉カイロプラクティックでございます。