【症例報告】同時期に痛み始めた股関節と腰

股関節痛と腰痛が同時に出る原因は?

股関節が痛むと特に困るのが、歩くと痛みが出ることではないでしょうか?

日常生活を送る上で、歩かないというのは無理な話ですよね

 

ご紹介する症例も、歩くと股関節が痛くなってきて生活が辛い状態でした

 

こうした症例に多いのが、腰痛も一緒にあることです

場所の近い腰と股関節は密接な関係があり影響しあっています

 

よつ葉カイロプラクティックでは、どのように考えて検査・施術をしていくのか?

あなたの参考にしてくださいね

 

問診

40代 女性 デスクワーク

 

主訴:腰痛と股関節痛

 

さらに詳しくお話を伺うと

  • 5年ほど前から腰に鈍痛
  • 同じく長時間歩くと股関節の痛み
  • 腰は座った状態から経つときに痛みが出る
  • 股関節は表面ではなく奥のほうが痛む
  • 歩くだけでなく階段を登るのも辛い

仕事中は基本的に座りっぱなし

 

〈既往歴〉

1年ほど前に、整形外科で腰痛と股関節痛をみてもらった

レントゲンでは椎間板が狭いと言われた

→薬とリハビリを処方されたが今ひとつ

 

20代の頃にギックリ腰を1度経験

 

〈病歴〉

5,6年前に頚椎椎間板ヘルニア

婦人科疾患→経過観察

 

〈その他〉

イライラしやすい

 

検査

股関節の状態

・左右の股関節可動制限

・股関節の関節包の固さ

・大腰筋、腸骨筋の緊張と圧痛

・大腰筋、腸骨筋の筋力低下 (ー)

・中殿筋の緊張

 

その他の状態

・脊柱の固さ

・体幹の可動域 (↓)

・頸部から腰部までの起立筋緊張

・頚椎に可動制限

・腰椎、仙骨に可動制限

 

経過と内容

初回施術

大腰筋と腸骨筋の緊張により、腰痛と股関節痛が出ていると考え施術を行った

また、股関節の可動制限と関節包自体の固さがあることも影響

さらに、脊柱の固さと全体的な身体の緊張があることも痛みを強くしていると推測

 

まずは、大腰筋、腸骨筋と脊柱の状態から調整していくことを伝え施術を開始

施術後は、腰痛、股関節痛が軽減し可動制限もなくなった

体の状態が改善し落ち着いてきたらエクササイズをすることにして、初回は終了

 

2回目以降の経過

2回目来院時、自覚では大きく変化はないとのこと

前回は施術を行っていない関節包を軽めに調整

 

3回目、施術後3日間は痛みがなく良かった

股関節の可動制限も改善しているので、大腰筋のストレッチを伝えた

 

4回目、施術後は調子がよかったが週のはじめにはちょっと痛みがあった。後半になるにつれ良くなってきた

 

5回目、痛みがなくいい感じで、歩いてもそれほど痛みを感じない

 

コメント

腰痛と股関節痛が同時に起こる場合、大腰筋と腸骨筋の緊張していることが多いです

特に大腰筋は、腰の前から股関節のつけねまで伸びている筋肉なので関わりが強くあります

 

この症例では、デスクワークでの座りっぱなしによって大腰筋と腸骨筋に過剰な負荷がかかっています

 

つまり・・・

 

長時間のデスクワーク

大腰筋、腸骨筋が緊張し続ける

腰、骨盤、股関節の動きが固くなる

関節を使う範囲も狭くなるので関節包も固くなる

腰痛、股関節が痛くなる

 

体の状態を少しずつ紐解いていくと、普段の何気ない動作によって症状となっていることがわかります

症状を改善させるだけでなく良い状態を保つためには、生活の中でどのようなことが影響しているかを考えていく必要があります

 

「そんなことが原因だと思わなかった」と言われる方も多いです

特に無意識で行っている日常生活の動作が影響している場合、自分でもわからないものです

 

痛みや症状でお悩みでしたらぜひご相談ください

身体の状態にどんなことが影響していくのか?

話を整理して解決の糸口を見つけていきましょう

 

 

 

よつ葉カイロプラクティック