【症例報告】良くなったり悪くなったりを繰り返す足底筋膜炎

足底筋膜炎がなかなか改善していかない

今回ご紹介するのは、以前からよくなったり悪くなったりを繰り返している足底筋膜炎の症例です

 

足底筋膜炎が再発するひとつの理由に、足の関節がうまく動いてないことが挙げられます

うまく動かないと、衝撃を吸収したり蹴り上げる力が弱かったりして足に負担が大きくかかります

 

この症例では様々な角度から施術を行っていった結果、足の特定の関節が大きく影響していることにたどり着きました

 

足の痛みなので、当たり前の話なんじゃないの?

そう思いますよね?

しかしこの症例の場合、大きく影響している部分が最初は隠れていました

 

一体どのような経過をたどっていったのか?

あなたの参考にしてくださいね

 

 

問診

40代 男性 会社員(立ち仕事)

 

主訴:左足の足底筋膜炎

  • 半年前から左足の裏が痛い
  • 夕方になってくると痛みで歩きたくなくなる
  • 湿布を貼って寝ると痛みがない
  • 朝はよいが、夕方くらいになると痛みが出る
  • 2,3年前に病院で足底筋膜炎と診断された

 

〈既往歴〉

2,3年前に足底筋膜炎になり、病院のリハビリで改善

 

〈病歴〉

花粉症

→アレルギー薬

 

胃の調子が悪く、逆流する感じがある

 

〈その他〉

仕事柄、安全靴でよく歩くので支障がないようにしたい

検査

足の状態

・左右の足底圧痛

・歩行 左足は蹴り上げるとき 右足は着くときに痛み

・足関節の可動制限 (↑)

・腓腹筋、ヒラメ筋緊張

・アキレス腱の付着部 圧痛

・腓骨筋 筋力低下

・足の内在筋 (↓)

 

 

その他の状態

・大胸筋鎖骨部 筋力低下

・ハムストリングス、大腿筋膜張筋 筋力低下

・大腰筋中殿筋 緊張

・胃の状態 (↓)

・腸の状態 (↓)

・T6、仙腸関節 可動制限

 

経過と内容

初回施術

腓骨筋の筋力低下と足の内在筋の働きが低くなっているため、足底に負荷が増加

また、足関節の可動制限によって、負荷が助長され痛みとなっていると考えた

 

さらに、左足底の痛む部位から胃との関連が考えられたので同時に調整

調整後は左足底の痛みがなくなった

 

ふくらはぎ、足の内在筋のエクササイズを伝えて終了

 

 

2回目以降の経過

2回目来院時、大きくは変化は感じない

足底の検査すると、左足の圧痛は減っていることを確認

筋力低下もなくなり状態が改善が見られた

ストレス関連の反射ポイントに反応があるので調整し、セルフケアをしてもらうことに

 

3回目、夕方から夜になると歩くのが辛くなってくる

前回と同様にストレス関連のポイントを調整

さらに足に関連する内蔵(膀胱)の調整を行った

 

4回目、前回と大きく変わらない

左足の圧痛はなくなっている

エクササイズを確認すると、代償動作が見られたため修正

 

5回目、午後になると痛みが増してくるが休みの日は痛みがない

 

6回目、日中は良いが、夕方から痛み

再度、足関節、足根管関節を検査し状態を確認

→ 足根管関節の可動制限が著しく低下していた

特に、第1,2,3楔状骨部分を細かく調整

すると、足の痛みが全くなくなり足も軽くなった

 

コメント

足底筋膜炎に対して様々な施術をしたことが分かる症例です

この症例では、検査で徐々に改善が見られるものの自覚症状に変化が乏しい状態でした

 

改善が思わしくない場合、再度身体の状態を細かく確認していきます

一度検査している場所でも、何回か施術をして体の状態が変わっていくと隠れていた問題が出てくることがあります

そして、この隠れていた問題が症状に大きく影響していることが多いです

 

身体はどこかを痛めると他の場所でサポートするのが自然です

ですが、あまりにもこれが繰り返されると元の問題が隠れてしまいます

こうなると、問題が複雑化し全身の状態が悪くなるという悪循環に陥ります

早めの対処が長引かず改善していくコツとも言えます

 

今の対処法で改善せず困っていたらぜひご相談ください

改善するようにいっしょに身体の状態をみていきましょう

 

 

 

よつ葉カイロプラクティック