四十肩と内蔵が関係する!?
今回ご紹介するのは、四十肩と内臓が関係しているお話です
肩と内臓なんて一見全然関係なさそうに見えますよね
ですが、肝臓や胆嚢など、場合によって肩に痛みが出てくるものもあります(関連痛といいます)
この方の場合、肩が痛くなる前から身体のあちこちに不調がありました
実際に状態を調べていくと、肩以外にも内蔵に問題があることが判明
肩と同時に施術をしていくと痛みも軽くなり、日常生活で問題ないくらいになりました
肩と内臓のどこが関係していたのか?
どのような経過をたどったのか?
最後まで読んであなたの参考にしてくださいね
問診
40代 女性
主訴:左肩が痛くて動かない
- 2年前に倒れそうになった自転車を支えたあとから肩に痛みがある
- 動かさないと違和感が肩周辺にある
- 動かすとピキッとした痛みが腕までくる
- 肩に痛みがあるため、楽器の演奏ができない
その他に、
・背部痛や腰からもも裏にかけてしびれ
・胃腸の調子が悪い
・疲労感や疲れやすさ
などさまざまな症状があり困ってらっしゃいました
〈既往歴〉
胃腸の調子
疲労感、疲れやすさ
→ 病院で様々な検査をしても異常なし
〈病歴〉
婦人科系疾患
副鼻腔炎
〈その他〉
軽い筋力トレーニングを行っている
→肩は痛くて力が入りづらい
検査
肩の状態
・左肩可動域低下 屈曲、外転、外旋
→ 特に外転は、全可動域の半分のみ(約90度)
・左肩関節包 圧痛 固さ↑
・左ローテータカフ(肩甲下筋、棘下筋)緊張、圧痛
・左前鋸筋、菱形筋 緊張
・左右 大胸筋緊張圧痛
・左大胸筋 筋力検査 → 痛みのために検査できない
その他の状態
・脊柱起立筋緊張 圧痛
・頸部筋緊張
・頚椎、胸椎可動制限
・骨盤可動制限
・体幹の可動域低下
・刺激(触覚や視覚など)に対して過敏反応
経過と内容
初回施術
まずは、直接的に影響している肩関節を調整していくことに
肩関節周りの筋肉(ローテーターカフ)を調整
→ 肩の可動域 屈曲改善
そして、肩を挙げるときに支える働きをする起立筋や頚椎、胸椎の可動制限も調整
→ 外転可動域 120°まで改善
肩以外に背骨や背中の筋肉の状態も肩に影響していることを確認
次回以降、関連のある場所も確認して施術していくこと伝え終了
2回目以降の経過
2回目の来院時にお話を伺うと、
筋トレで左腕にも力がはいるようになったので驚いたとのこと
可動域をチェック → 屈曲 改善
前回痛みできなかった肩関節の動きをチェック
調整すると屈曲はさらに改善し、外転も改善
肩甲骨周りのセルフケアを伝えて終了
3回目、胃の調子が悪くて食事があまり摂れず辛い。セルフケアは毎日行えている
胃に関連する筋肉が肩にも大きく影響するのでチェック
胃 圧痛と触診時のハリ感
胃を調整し、関連する筋肉も調整
4回目、胃の調子も戻り食事ができるようになった。体調も落ち着いてきている
胃は少し問題が残るので調整し、さらに肩の調整を行った
5回目、調子を聞くと「見てください」と言って、肩を大きく動かすほどの改善度合い
肩の外転可動域は150度くらいになっており、前回よりも大きく改善している
胃の調子も概ねよい
6回目、肩は少し引っかかるものの動かせる
肩を外転させていくと引っかかりがあるため調整
8回目、肩の調子はよい。日常生活で困ることはない
外転の可動域も180度近くにまで改善
可動域の最後の部分でわずかに引っかかるため関節包を調整
調整後は外転も全く引っかることなく動かせるようになった
コメント
四十肩の多くは肩関節や周りの筋肉、肩へ神経が伸びている首の状態が大きく影響しています
ところが、今回のように内蔵が関連する場合もあります
内臓の中でも肝臓や胆嚢は、痛みが肩に出てくることがありますが、このケースでは胃が特に影響していました
その影響で、ちょうど胃に関連する背骨も固い状態でした
こうしたケースでは、肩と合わせて内蔵を調整していくとよりスムーズな改善が見られます
もちろん、肩や背骨の調整でも改善はしていったでしょう
ただ、内臓の調整がない分、改善スピードはゆっくりだったかもしれません
最終的に、肩や胃の状態も改善し、ご本人によると疲れにくくもなったそうです
全身的に調子が良くなったと、とても喜んでいらっしゃいました
全身のつながりを考えながら施術を行うことで、早期改善に繋がります
よつ葉カイロプラクティックでは、症状のある部分と関係する部分もチェックし施術していきます
なかなか改善しない四十肩でお困りでしたら、ぜひご相談ください
お電話ありがとうございます、
よつ葉カイロプラクティックでございます。