四十肩・五十肩の症例
今回ご紹介するのは、以前にも同じような痛みが出た症例です
30年近く期間が空いて同じところが痛くなることがあるのか?
それとも、偶然同じところが痛くなったのか?
この症例でのポイントは、今回痛くなった肩が片側だけでないこと
そして、ある病気の存在でした
よつ葉カイロプラクティックではこういった場合、どのように考えて施術していくのか?
実際の症例をご紹介しますので、あなたの参考にしてくださいね
問診
50代 男性 立ち仕事
主訴:左側の首から肩腕にかけての痛み
過去に事故で痛めたときと同じような感じで痛みがある
詳しくうかがっていくと
- 最初は右肩が痛かった
- 2週間ほどたった今は左側にだけ痛みがある
- 最初は眠れなかったが、ここ2,3日は少し眠れる
- 仰向けで寝ると痛みが強い
- 左肩は痛くて動かすのが辛い
〈既往歴〉
30年ほど前に交通事故で首から左肩にかけて痛み
数日間握力もない状態だった
病院でレントゲンを撮ったが異常はなし
注射やリハビリをしたものの改善せず整体院へ
整体院で施術を行っていくと改善していった
→当時の整体院はすでになく当院へ
高校生のとき、ラグビーをしていた
あるとき、右脇からタックル受け、腰椎3から5番を傷めた
〈病歴〉
糖尿病
→毎月定期検診を受けている
Q.今一番やりたいことは?
少し眠れるようになってきたものの、痛みは強いのでまずはゆっくり寝たい
検査
肩関節の状態
・左右肩関節の可動域 (↓)
・特に左の外転可動域
・ローテーターカフ緊張と圧痛
・左右肩関節の可動制限
その他の状態
・頸部の可動域 (↓)
・頸部を動かすと痛み
・斜角筋緊張
・頚椎の可動制限
・手足が冷たい
経過と内容
初回施術
左右ともに関節に可動制限があり、ローテターカフの緊張が強いため肩甲帯を支えることができていないと考えて施術
肩甲帯の状態が、頸部へと影響し頚部痛となっている
まずは、ローテターカフの状態を改善させて肩甲帯と頸部の状態を安定させることにした
施術後は、両肩とも可動域が改善が確認できたため初回は終了
2回目以降の経過
2回目来院時、施術後の夜は身体がポカポカして温かいとのこと
左肩の痛みがだんだん腕の方へ移動してい気がする
検査をすると可動域の改善がみられるため施術を継続
3回目、首から肩の痛みはだいぶ楽になった
前回より可動域も改善
4回目、前回よりも更に良くなり、車のハンドルをもてるようになった
6回目、腕の痛みはなくなったが、肘を曲げた状態から力が入りにくい
上腕二頭筋長頭の筋力低下があったため調整
8回目、痛みは完全にないが、腕の力は入りづらい状態が続いている
14回目(初診からちょうど2ヶ月)、少しずつ動かせるようになっている
17回目、反対の肩まで手が届くようになった
18回目、ほとんどOKで調子が良い
これ以降もメンテナンスとして継続的に施術しています
コメント
時として、以前傷めた痛みが再び出てくることもあります
しかし今回の場合、以前の事故では片側のみの症状だった点と期間が空きすぎている点から関係性は低いと考えられます
この症例で、より関連があると考えられるのは糖尿病です
原因は不明ですが、糖尿病があると一般の方よりも五十肩になりやすいと言われています
さらに、より改善に時間がかかる傾向があります
最終的には可動域も問題なくなり、腕に力も入るようになったので安心されていました
特に腕に力が入るようになり仕事への影響もなくなってホッとしたようです
思いもよらぬことが身体の状態に影響していることがあります
そのため、問診と検査で身体の状態を詳しく確認していくことが改善への第一歩です
なかなか改善していかない肩の痛み
もしかしたら、別の要因が関わっているかもしれませんよ
お困りでしたらぜひご相談ください
お電話ありがとうございます、
よつ葉カイロプラクティックでございます。